2017年
5月
31日
水
邂逅
ヨータを塾に送った帰り、車で走っていると前方から見知ったシルエットが。
もしや!?と思いましたが、やはり以前所属していた童日連の会員の方でした。
助手席のウィンドウを下げて、久々にご挨拶致しました。
今思うと、やっぱり僕はあの団体には馴染めなかったというか、頑張っていたというか・・・
何処か異質な感覚を抱きつつも、皆さんに合わせよう合わせようとしていた様な気もします。
不思議なもので、僕はデザイナーと話をしている時が一番シックリ来るようです。
昨日の投稿のあと、本棚から古いバウハウス関係の本を引っ張り出して読み返していると、やっぱり俺のベースはここだなあ。と改めて思います。
自らもデザイナーだったというのもあるかもしれませんが、僕にとって絵を描くことは何処か一歩引いている行為であって、どうしても自分を「絵描き」と思えない所があるのです。
そういう意味ではやっぱり童日連の諸先輩方は絵描きの意識が強く、僕にしてみると恐れ多いというか、強すぎるというか・・・
かといってイラストレーターの集団にも何処か通じない違和感があって・・・
ま、そんなこんなでいつも一人なんですけど!
2017年
5月
30日
火
ゾクゾク暗い感じ
「文字だけの本貸して」と、ヨータが言ってきました。
ほほう。ついに本を読む気になったか。
じゃあ最初は特別面白い本を・・・
で、「クラバート」を貸すことにしました。
読み始めると「面白い!」と好評で、やっぱあのゾクゾク暗い雰囲気いいよね〜。と親子で分かり合えました。
僕はこういった陰鬱な雰囲気の児童文学に目がなくて、指輪物語とかゲド戦記の2作目辺りまではゾクゾクして大好きです。オススメですよ。
2017年
5月
30日
火
バウハウス
先日、旧友と飲んでいた時に、「日芸はいつからバウハウス教育じゃなくなったんだ?」との話題が出ました。
バウハウス教育って・・・もう、古臭くてやってらんないわ。って感じですが、橋本は何も知らずに日芸に入ったくせにバウハウスが結構好きです。
(今でもデッサウに行ってみたい!)
好きっていうか、「ワルター・グロピウス?ミース・ファン・デル・ローエ?ドイツ工作連盟?そんで最後にナチスに追われる辺りがなんかもうゾクゾクする」って感じ。サラッとしか知らないんですが。
大学初年の基礎課程、当時はよく分からない課題が沢山出ましたが、今思うとビジュアルデザインコースのくせに、建築的な要素の課題が多かった気がします。皿を地平線の消滅点に向かって永遠描かされるとか、立方体の石膏を同じ体積で二分するようにデザインするとか・・・
今考えてもよく分からん。
でも、バウハウスや機能主義っていうものを予め教えてくれないからこうなる訳でして、まあ、当時もジジイばかりの教授陣だったので、既に形骸化していたんでしょうね・・・
そして日芸は10年ほど前に綺麗に漂白されたような校舎に建て替えられ、山脇巌設計の図書館とか、バウハウスの流れを汲む建築が取り壊されましたので、あそこら辺で日芸はバウハウスとは決別したんじゃないかと思われます。もう付加価値が無くなったんでしょう。
まあ、別にいいんです。
ただ単に個人的に好きだったってだけです。
2017年
5月
29日
月
おつかれさま
仕事がなくなって、イラストレーターを辞めないといけなくなったらどうしようかなあ?と考えていました。
嫁にその事を話すと、「子供が小さい一番大変な時期に一人で稼いでくれたから、もしダメでもいいんじゃない?十分頑張ったわよ。そうなったら二人で働けばなんとかなるし!」
そう言ってくれました。
そうだな。
もしダメになっても、この仕事を十分楽しんだし、ある意味僕の夢は叶ったのかもしれない。
そう思ったら、何だかすごく気が楽になりました。
勿論、まだまだ頑張るつもりだけど、でも、なんだか急に自分におつかれさまを言ってみたくなりました。
若い人にとってイラストレーターは憧れの職業かもしれませんが、80年代ならいざ知らず、年々下がる原稿料、増える若手、出版・広告業界全体の閉塞感。そういった現実もきちんと伝わって欲しいと思います。
ほんとにね、今は大変な時代なんだから!!
2017年
5月
27日
土
香りとは
パソコンモニターの横に鎮座まします釈迦如来。
たまにね、たまにフワッと白檀の香りを感じます。
そうすると、ハッっとその存在に気がつくのです。
ああ、そこにいらっしゃいましたか。
僕は特定の宗教を信仰していませんし、仏教徒でも何でもないのですが、ここ数日の間に自分に感謝の念が足りなかったと反省する出来事がありましたので、白檀の香りを感じると「感謝せよ」とホトケに言われている様な気がしてきました。
宗教というのはかなり高等なトータルデザインが必要な分野だと思います。例えば寺院などで香りが人々の思考に与える影響という事も、長い歴史の中で十分にデザインされているのだと納得いたします。
目で見るよりも、音で聴くよりも、香りというのは漠然としながらも、記憶や思考の核に近い部分にガツーンと直にアクセスしてきて、即座に関連付けが行われる。
梔子の香りや金木犀の香りを嗅ぐと、子供時代の幸せで寂しかった気持ちがまざまざと蘇るのはそのせいなんでしょうか。
2017年
5月
27日
土
吉祥寺
打ち合わせで実に4年ぶりぐらいに吉祥寺を訪れました。
昨日は荷物も多く、雨も降っていましたので大した所は回れませんでしたが、久しぶりに見かけたホープ軒で中華そばを食べ、かつてよく通ったヨドバシ向かいの「カメラのキタムラ中古カメラ買取センター」へと何となく足を運びました。
ところが、25歳の頃は大盛りでも足りなかったホープ軒の中華そばが並でもキツく、キタムラではUSENで乃木坂46が流れているにも関わらず、ショーケース内のカビ臭いカメラ達は昔と一向に変わらないという、気持ちと身体、聴覚と視覚のギャップで脳みそがどうにかなりそうでした。
僕があそこに住んでいた頃から18年も経っていますから、殘るもの変るもの様々あって当然ですけどね。
所沢で生まれ、吉祥寺の一人暮らしから僕自身の生活が始まり、山梨、京都、西東京市を経て、また所沢に鮭の如く帰ってきたというこの縁。
そういった意味でも、やっぱり吉祥寺は特別な街なのかもしれません。
2017年
5月
25日
木
三丁目
大学時代の友人4人と新宿三丁目で飲んできました。
みなさん大手のアートディレクター。
中には8年ぶり?ぐらいに再会した友人もおり、楽しくて本当にあっという間に時間が経ってしまいました。僕はぎりぎり終電一本前で自宅に着いたのが1時半。危なかった。
そして、なんだかんだと自分にとって好きな話題が持ち上がったので、いつもより饒舌になってしまい、僕ばかり話していたような?
楽しい時は脳の働きが活性化するのか、平時より語彙力も論理力もウイットもアップするんですよね。不思議だよなあ。
で、喋りすぎちゃう。みんなごめんね。
でも心から楽しかったって言える時間は久々でした。
みんなありがとう!
2017年
5月
22日
月
夏鳥達の声
今年はまだホトトギスの声を聞いていません。
ちょっと出かけた時に森の中では聞きましたが、自宅周辺にはまだ飛来していないようです。
金曜の夜に映画を見ていたら、アオバズクのかわいい声を近くで聞いたような気がしましたが・・・
こんなに自然に囲まれているのに、それに気がついているのは少しの人しかいないみたい。
結局みんな街に住む事を基準にしているから気がつかないんだ。
2017年
5月
21日
日
クロップドパンツ
暑いので、短パンを引っ張り出した所、押入れから穿いていないカーゴパンツを発見しました。
これ、色が合わせにくくて好きじゃないんだよなあ。でも捨てるのもナンだし・・・と、試しに裾を切って三つ折りミシンがけして7分丈にしてみました。
やってみるとニッカボッカみたいで途端に気に入って、色も気にならなくなりました。
あんなに気に入らなかったのに、面白いなあ。
2017年
5月
18日
木
ワークブーツもやっぱりどんどん洗え
またワークブーツを丸洗いしました。
今度のはセダークレスト。
風呂の残り湯をバケツに汲んでからブッ込んで、台所用洗剤をつけたスポンジ(柔らかい方ね)で洗いました。ウェルト部分は歯ブラシ。ソールはたわしで。
この前はエマールで洗いましたが、まあ、この糞ブーツは中性洗剤でいいでしょう。実際何も問題なさそうです。
そして、よくすすいでから雑巾で水気を拭き取って、陰干し・・・なんかしねえよ!お天道様にあてっちまうのさ。大体こんな事ぐれえでダメになるブーツはそれなりって事さ。
それから半乾きの時にオイル?いや、カピッカピに乾いてからでも悪くねえ。オイルはお前さんの気が済むまでどんどんくれてやりな。
さあ出来上がりだ。
900円で買ったブーツにはとても見えねえよ。
2017年
5月
18日
木
勉強の意味
ヨータの机に広げてあった学研の国語の宿題を何気なく読んでいました。
文章問題。
きちんと回答できています。
でも、これ結構難しいよ。
課題文を読み解いて、考えて回答にたどり着く。
どんな子でも、何となくぼんやりと回答らしきものは分かるような気がします。でも、その「らしきもの」を頭の中で想像してから言語化し、短い文章にまとめ上げて現実に紙に書き付けるという行為は、長い長いトレーニングが必要だと感じました。
学生時代、いったい何のために勉強なんかするのか?実際何のに役立つのか?とよく自問したものですが、その自問自体に回答が含まれているとは全く気が付きませんでした。
つまり、問題に対し想像し、予想し、言語化し、まとめ上げ、回答を書き付ける(行動に移す)。こういった一連の行為が全ての勉強のベースであり、それはとりもなおさず、将来自分自身で考えて行動に移す為のトレーニングに他ならないからです。
何のために?〜と自問した割には何も回答を導き出せなかった自分は、結局その力がついていなかったんだと思いますが、子供の宿題を見て、この歳になって初めて実感として理解ができたような気がします。
勿論、学校の勉強だけが全てではないので、勉強が得意でなくても頭の良い人も沢山います。そういう人たちは、元々自分の考えを行動に移せる素質があったか、他の場所で学ぶ事ができた人たちだと思います。
ただ、歴史的一般的に言うと、勉強は大多数の子供たちに有効であるという意味合いなんでしょう。
将来、自分で考えて行動に移せる力があれば、どんな困難な状況でも生きていく事ができると思います。そう思うと、勉強にも少しは意味を見いだせるんじゃないかな?と思うのですが。
まあ大げさかもしれないけどさ。
2017年
5月
15日
月
六本木
家族で連れ立って六本木ヒルズの展示を見に行ってきました。
ひーこら六本木までたどり着き、ヒルズの49階までサイバーな高速エレバーターで上がると、そこは会員制のライブラリー。広いエントランスはひっそりとしています。
私めのイラストはその一角のガラスケースにこれまたひっそりと展示されておりました。
そういったひっそりとした物件を家族に見られるのが何だか気恥ずかしく、サッと見てそろそろ引き上げようとした所・・・
キャッキャと走り回るカンボを嫁が窘めたもんですから、フロア中にギャーギャーと泣き声が響き渡り、何だ何だと人が出てくる始末でして、あんたね!ここは会員制のセレブな場所なんですから、子供の泣き声なんか一番似つかわしくない所なのに!!あ〜、もう穴があったら入りたいぐらいですよ・・・
そそくさとまばゆい光に照らされた高速エレベーターに駆け込んだ所、中には紫のドレスを纏った美女を連れ添った御仁が悠然と乗っていまして、上階のセレブざんしょかね?
ああ、何このコントラスト?
小手指くんだりからグズるカンボと鬼嫁なんか連れてきた僕が間違っていました。セレブの皆様申し訳ありませんでした。
でもね、その後東京タワーまでみんなでブラブラ歩いて、僕とヨータは階段で展望台まで上がったり、ソフトクリーム食べたりしてさ、やっぱ東京タワーのダレた昭和感がすげえ落ち着くの。
「オレだって六本木ヒルズに住まって、高級車乗り回して、ケバケバしい女抱きてえよ!」と思っていた橋本ですが、帰りの電車内で「楽しかったね!」と笑う子供たちを見ていると、まあ僕のイラストはタワー水族館か地下の無料休憩所辺りに展示されていた方が似つかわしかったんじゃないか?とも思えてきた昨日でした・・・
フハッ!!
2017年
5月
13日
土
狭山丘陵
生憎の雨でしたが、さいたま緑の森博物館のボランティア養成講座を受けてきました。
考古学者の勅使河原彰先生の講義で、狭山丘陵の自然保護活動の経緯と、ご専門である縄文時代から続く里山の歴史についてのお話を伺いました。
縄文時代と里山というのが最初は意外な組み合わせに思いましたが、なるほど、人が定住生活を始めると、森に手を入れてその恩恵を受け始める事になり、人の手が入った森の環境が形成されるという事なんですね。つまり里山の発祥は縄文時代にあると。
自分が住んでいる狭山丘陵については、今まで数多くの点の情報しかなかったのですが、日本史の系統に点を当てはめてみると、実に新鮮な驚きがありました。
数年前、庭に芝を植えるとき、土を掘り返していて土器を発見した事があるのですが、僕の住んでいる土地にも縄文からの人々の生活の歴史があるのかと思うと、自分の人生がとてもちっぽけなものに思えてきます。狭山丘陵の膨大な人々の生活が過ぎ去り、そして今も過ぎ去りつつある歴史のただ一瞬にすぎない自分の時。
「保全」目線の歴史は、「開発」目線の学校の歴史では学べない事ですね。
「緑がきれいだな〜」でお気楽に参加して、意外なアプローチで所沢を見直す事になりました。
2017年
5月
10日
水
二重
カンボが二重まぶたに変身しました。
自分は筋金入りの一重まぶたなので、自分の子が二重って奇妙な感じです。(嫁は奥二重)
「子供は成長するに従って肉が落ちてくるので、まぶたも痩せてだんだんまつげも外を向いてくるから、もう少し様子を見ましょう」と、以前ヨータの逆さまつ毛疑惑の時に眼科の先生に言われたのですが、つまり、まぶたが痩せて二重になる事もあるって事でしょうか?
色は黒いし二重まぶただし、ホントに俺の子か?っていう疑惑も・・・
2017年
5月
08日
月
ボランティア
さいたま緑の森博物館のボランティア養成講座に参加する事にしました。
実は、自発的にボランティアに参加する気持ちになったのは始めてです。
何かのために。といった気持ちではなくて、「ここでごみ拾いとかやるだけでも気持ちがいいだろうなあ。」と、あくまで自分の楽しみのためにできそうな気がしたからです。それに、鳥の事や草木の事も勉強できそうだし。
まさか、このオレがボランティアとはねえ・・・