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Unluck 恋はならず者

先日、22回目の結婚記念日を迎えた。

折り悪くその日は妻が仕事だったので、今日は二人で食事に出かけた。

何の事はない。我らがUnluck亭だ。


ドリンクバーをしこたま飲んだ帰り道、好みの女性の話になった。

僕は薄幸な女が好きである。

夢二式美人の様に壁にだらりともたれ掛かって古畳をむしってる様な、グズグズなよなよが良いのだ。

 

 

しかし妻はそういうタイプではない。静かではあるが陰気ではない。もちろん薄幸でもない。

「そういう女からは不幸がうつる。」と妻になじられると返す言葉もないが、しかし恋とは元来打算的なものではない。「恋はならず者」と誰かも言っているではないか。

 

さりとて22年…

僕のならず者が暴れ出す前に妻に見いだされたのは、結果的にLuckな事だったのかもしれない。