不安の黒雲

昨日は体調を崩して気分が酷く落ち込んでいた。

落ち込むと先々の事を考えて妙に不安になる。

どうにも不安でますます落ち込んでしまう。

これは調子が悪いからだと頭では分かりつつも、気分からは逃れられない。

鬱とはこういうスパイラルに入り込んでしまって浮き上がれなくなっている状態なんだろう。

つまり普通じゃないのだ。

 

よく寝たら翌朝少し元気になっていた。

まだ不安の黒雲が上の方にモヤモヤとしているのが見える。

でも気にしない。

今気にしたって仕方ないじゃないか。

元気になるとそう思える。

もっと元気になると不安の黒雲がどんどん上に上がって行って、

青空に浮かぶ白い雲に紛れて見えなくなる。

いや、見ようとすれば見えるけど、わざわざ見なくったっていい。

そうやって日に照らされた目の前の事に注視できるらしいのだ。

 

若い時はこれが分からなかった。

ただ闇雲に不安で、虚しくもがいていた気がする。

今だって不安の黒雲に取り巻かれる事もあるけど、それはただ元気がないだけだ。

きっと大丈夫。