木刀

実家にあったのでもらってきた。

結構古く、刀身には打ち込んだ跡も沢山あって飴色をしている。そして鐔の跡に判別できない筆文字で何やら書いてある。きっと父が買った骨董品で、造作と読めない文字から推定して江戸、明治辺りの物であろう。

悪い癖が出て、何となく亜麻仁油を塗り込んでみた。

すると赤黒い色艶も貫禄も増大して、反り返った刀身といい、手触りと握り具合といい、完全に女人禁制物件になってしまった。