先輩

新年早々、昔いたデザイン会社へ打ち合わせへ行ってきました。

依頼主は1コ上の先輩。

打ち合わせ場所は、昔僕がよく弁当を食べていた4階の会議室。

 

かつて。

ベージュ色のPower Mac7600と21インチCRTモニターに向かって、イラストレーター5.5Jでしこしこオデッセイの雑誌広告のリサイズ仕事をしていた先輩が、大型液晶モニターにセンベーみたいに薄っぺらいMacBook Proを繋げ、部下と共に某企業ウェブサイトリニューアルの概要を説明してくれるそのお姿に、何か後頭部をガツーンとやられた気がしました。18年前、俺、ここでベントーもそもそ食ってたんだけど!

 

兎に角、会社の周りも渋谷もすっかり様変わりしてしまって、ちょっと前までは自分が世界の中心だと思っていたのに、気づくと道行く人は皆若く、「あれ?いつ俺は中心から逸れてしまったんだ?」と浦島太郎にでもなった様な、太陽系外宇宙を征くボイジャー気分なんです。ほんと。

嫁にそんな事を風呂の中で話した所、「それはあんた、主役を譲る時って事なのよ」と返されまして、いやいやちょっと待て。俺は今までずっと脇役だったじゃねえかよ。脇役が主役を譲るってのもおかしな話じゃねえか。と言ってみた所で虚しい響きが浴室に木霊するだけ。お肌もハリを失うだけ。

 

まあ、いいやそんなシケた話。

実はね。打ち合わせの後に、先輩が新年会でもやろうか。と誘ってくれました。

ほんと嬉しかったです。ありがとうございます。早速何かが成仏しました2018。