お耳そうじ

「じゃ、お耳そうじしよっか!」

毎晩カンボがせっついてきます。

いやいや、昨日も一昨日も掃除したでしょ。

 

嫁に言わせると、ゆーやんとの絆を深めたがっているとの分析ですが、いくらなんでも毎日取っていたら、もう粉みてえのしかありゃしませんよ。

 

でもまあ、絆って言われちゃしょうなねえよな。

お父さんはね、耳そうじの名手なのでね。使うのはヤスリで先を丸めたピンセットとペンライト。

本当はヘッドランプがいいんだけど、ないならしょうがねえ。細いペンライトをウフン♥と口で咥えるのさ。でもって口でライトの角度調整をしつつ、左手で耳を引っ張って右手のピンセットで幼児の固くなったミミクソを引っこ抜く。そうすりゃほら、ライトを持つ手がもう一本欲しいって事にゃならねえってわけさ。

ただし、くれぐれも深追いは禁物だぜ。少し残っちゃってるぐらいでやめておくのが耳そうじの極意なんだから。