知らない事には支払わねばならない

母にポタポタ漏れる水道を見てくれと頼まれました。

おそらくコマが傷んでいるか、コマが何かを噛み込んでしまったのだと思われます。

ホームセンターでコマを買ってきて、4箇所交換してあげました。

「そんなつもりじゃないからいいよ」と断ったのですが、お礼を頂いてしまいました。41にもなって小遣いもらっちゃったよ(笑)

 

さて、話は変わってレザークラフト。

自分で始めると、革製品の良し悪しが今までよりグーンと分かる様になってしまいました。高価な製品でも手抜き箇所が見えてきたり、逆に外国製品の仕事の丁寧さに気がつくといった次第。

これからは糸が切れたり傷んでも、修理ぐらい自分でできそうなので、やってみてよかったと思います。

 

そんな事を嫁に話すと、「水道修理とか何で知ってるの?どこで習うわけ?」と聞かれます。

いやあ、そう聞かれても、いつの間にか調べていたり覚えていたりするからなあ。

でもさ、自分が知らない事に対しては、結局誰かにやってもらって支払わないといけないじゃない?

僕みたいに器用が取り柄のケチは、知っていればだいたい自分でできるから、支払わなくてすむわけさ。

 

昔、アウシュビッツを生き延びた人の本を読んだ事がありました。

壊れた看守の靴を預かって、収容所内の工房(囚人が運営)に持って行った時に彼はこう思ったそうです。「修理を一度見ておけば次は自分でできる。自分も靴の修理ができると言えば、ナチに気に入られて生き延びられる」

結果、彼は絶滅収容所を生き延びたのですが、つまり、知っていたから命を支払わなくて済んだというお話。

色々深いだろ?