アンティークウォッチ

病院の帰りにお茶屋さんで深蒸し茶を買って、ダイエー裏の細い道を車で走っているました。すると、信号待ちで止まった交差点の角に小さな時計屋さんを見つけました。

一瞬「あ、いいな。」と思ったのですが、一方通行で駐車場もありません。だいぶ走った先のコンビニに駐車して歩いて戻ると、手描きの看板に「アンティークウォッチ」とあります。


「こんにちは。」と入ると店は3帖ほどの広さしかなく、店の隅で初老の店主がルーペを覗いて部品をベンジンで洗浄しているような店でした。

「ちょっと見せて下さい。」

「どうぞどうぞ。」とルーペを跳ね上げて言ってくれます。

ガラスケースの中にはオメガ、IWC、40年代のハミルトンなんかもありましたが、国産機種がメインで、背伸びせず結構趣味がよく、60年代ぐらいまでのオーソドックスな中三針の時計が多い感じでした。

整備済みにしては値段もまあまあで、「お父さん、オレ時計がほしい。」と高校生ぐらいになった子供に言われた時に、こういう店主のいる所で渋いファーストウォッチを買ってやるのもいいかもしれないな。とぼんやりと思いました。

なかなかいいオアシスを見つけました。また行ってみよう。