死の苦しみ

父の死を見ると、死ぬ時ってかなり辛そうだなあ。と思います。

やっぱり陸に上がった魚みたいにパクパクするんですよ。それでだんだん呼吸の間隔が長くなって、最後はクックッといった感じで苦しくて呼吸が止まる。

見ていると、ああ、辛そうだなあ。とね。

父は緩和ケアを受けていましたので、最後こっちは何もしないわけです。そりゃそうで、苦しみを少なくして死なせるわけですから。モルヒネはテープと座薬を処方されていたので実際の辛さは分かりませんけど、息が止まる時はこっちも呼吸が苦しくなるほどでした。

 

でも、僕の母は家畜を扱うぐらいの冷静さで、「ほら!もう息が止まりそうよ!」とか「あらあら、手が冷たくなってきた。もうすぐねえ。」なんて言うんですよ。辛さを誤魔化すためかもしれませんが、なんだかいつもセリフが罰当たりでして。強い女だよなあ。