ガンバレ・ヨータ

息を切らせて学校から帰ってくるなり、ゲームと宿題とお菓子をリュックに詰めて、「○○君ちに行ってくる!」と自転車で駅前まで出掛けて行ったヨータ。

仕事場の窓から見ていると、一生懸命ペダルをこいで頭を上げ下げ坂を上って行く姿が小さく見えて、そして見えなくなった。


雨が降ってきた!


濡れやしないだろうか。

普段はあれこれと叱ってしまう事も多いのに、今はこうして子の身を案じている自分がなんだか滑稽に思えてくる。

自転車の空気とオイルを差しておいてあげたのには気が付かなかったろうな。