密輸マンゴーの味

(昨年夏に書いた日記を掲載)

 

ヨータの友達のG君のお母さんは某東南アジア出身の方で、

夏休みに子供と一緒に帰国したお土産にマンゴーを一個下さった。

出発前、G君は「お土産にマンゴーもってくるよ!」とヨータに約束してくれたのだった。

 

そして件のマンゴーを早速冷蔵庫で冷やして皆で食べたのですが、

これが!いや、これはスゴかった!

今まで食べた事があるマンゴーの2倍は甘い。

なんかもう甘すぎて化学薬品みたいな味を感じるぐらいで、

三人で分けたので、ちょっとしかなかったのに、最後の方は胸焼けするぐらいでした。

 

先日たまたま奥さんに出会ったので、お礼を言うと、

「沢山あったんだけど、持ち出すのが厳しくて、

服の中にギューってして持ってきたから少なくてすみません」

なんて言われてしまった。

ホントーはイケナイ事なのは分かっているけど、

でも、あのマンゴーは一生忘れられないぐらい甘かった。

そして、ヨータのために密輸までしてくれたと思うと、

なんだかとても嬉しかった。