帽子の洗い方

今日は仕事が終わってから帽子を洗いました。

洗濯が伸び伸びになっていた、ブリクストンのニュースボーイキャスケット3つ。

洗濯タグには堂々と「洗えません」と書いてありますが、ま、嘘です。だいたいは洗えます。

キャスケットを相当数洗っている僕が言うのだから間違いない。僕は革の帽子だって洗っちゃうからね。

 

ただし。

ただしです。

洗えるけど、乾かす時に手間をかけないと型崩れ必至。

なので、「帽子の洗い方」というより「帽子の干し方」と言った方がいい。

 

という事で、僕の「帽子の干し方」をレクチャー致しましょう。

まず、一応素材の確認です。ウールなのか綿なのか、憎っくき化繊なのか。化繊だと楽ですよね。乾きも早いしシワもできにくい。(僕の持ってるのにはアンゴラとかシルクもあるな)そんな感じで洗う帽子の素材を予備知識的に頭に入れておきましょう。

次はバケツに水を張って、エマールなどのオシャレ着用洗剤を入れ押し洗いします。あくまでソフトにソフトに押し洗い。汗や脂が滲みた部分などはブラシで優しくこすります。

そして引き上げて数回すすぎ。ここも優しくです。

その後洗濯機にぶち込んで脱水。僕は大体3分ぐらい。繊細な素材なら生地を痛めない様に1分でもいいと思います。この時、なるべく洗濯槽に沿うように帽子を置いて破損を防ぎます。

さて、脱水が終わったら、ここからが本番。

まず、脱水でクチャっとなっている帽子を、元の形に広げていきます。生地を手で叩いてシワを伸ばしたり、優しく引張ったりしながら、シルエットを取り戻していくわけです。

だいたい出来たら形が崩れない場所に引っ掛けておきます。フックや椅子の背もたれ、ロードバイクのハンドルエンドや仏像の頭など、家の中を歩き回って具合のいい場所を探していくのです。

新聞紙を丸めていくつか詰め込むのもいいですね。ザルをお勧めしているサイトもありますが、あれはフィットしないのであんまりです。

そしてここが最重要なのですが、帽子が乾くまで、チマチマ形を整えていく行為を頻繁に行うのです!

仕事の合間にチマチマ。ご飯食べ終わったらチマチマ。風呂上がってチマチマ。寝る前にチマチマ・・・

さあ、翌朝目が覚めた頃には、チマチマやっていた帽子も粗方乾いて貴殿の帽子は綺麗なシルエットを保っている事でしょう。

その後ウールの帽子はスチーマーを使うとシワが伸びて本当に綺麗になりますよ。

さあ、タグの脅迫を恐れずに洗ってみるがよい!!

(ただしハットはやった事ないので止めときな)