我が家の「おたま」には受難の歴史がある。
長年の嫁のラフラフな扱いに付いて来ている「おたま」はただ一つだけ。京都時代に僕が働いていたリサイクルショップで買ってきたやつだ。柄が赤くて、とにかくダサイ。でも、彼奴だけは焦げ落ちずに、それこそ忠犬の様に嫁に付いてきている。
後のフニャチン野郎どもは、だいたい数日で柄の部分が焦げて焼け落ちる。
柄を焦がしてしまうと、最初は「あーあー、火にかけるときは「おたま」をどけなきゃ!」と文句を言っていたが、もう最近は諦めてしまったので、嫁の方が調子づいて、
「あたしに付いてこられる奴しかいらないわ!」と鬼軍曹ぶりを発揮している。だったらオールステンレスにしろよ。と思うのだが、触ると熱いから嫌なんだそうだ。
熱くて嫌なのは、今まで命を落としてきた累々たる「おたま」達だと思うのだが・・・
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yome (日曜日, 15 2月 2015)
今までいくつのおたまの御霊を見送ったろう・・
最近買ったのは、なかなか骨のあるやつだ。あえて試練を与えたりもする。
yutaka-hashimoto (月曜日, 16 2月 2015)
yomeさん
でも、もう焦げてるよね。
あいつもいつまで持つ事やら・・・